
昇進祝いの社内メールに、私の名前だけがなかった。好きな彼に無視されたと思った話
コラム
好きな人に名前を呼ばれなかっただけで、こんなにこたえるなんて。一人で勝手に傷ついて、勝手に距離を置こうとしていた私のもとに、彼から思いがけない一通が届きます。
パソコンを開くと、部署全員宛の社内メールが一通届いていました。件名は、今期の昇進者へのお祝い。差出人は、私がひそかに想いを寄せている彼でした。同期の名前が並ぶその文面を、私は何度も読み返すことになります。
並んでいた名前と、抜け落ちた一つ
昇進の内示が出たばかりで、部署の空気はどこか華やいでいました。彼が全員宛に送ったお祝いのメールには、同じ時期に昇進した二人の名前が、一人ずつ丁寧に書かれていました。
「これからの活躍を期待しています」と、温かい言葉が添えられています。私は画面を上から下まで何度もたどりました。けれど、どこにも私の名前だけがありません。同じ日に昇進したはずなのに、私への一言だけが、すっぽりと抜け落ちていたのです。
気のせいだと思いたかった
きっと打ち忘れただけ。そう思おうとしました。けれど相手が彼だからこそ、その空白がどうしても引っかかってしまうのです。廊下ですれ違ったとき、彼はいつも通り軽く会釈をしてくれました。その自然さが、かえって私を不安にさせます。
私のことだけ、わざと書かなかったのだろうか。何か嫌われるようなことをしただろうか。考えれば考えるほど、答えのない問いばかりが増えていきました。お祝いされている同期を見るたび、笑顔を作るのが少しだけ難しくなっていきました。
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そっと距離を置こうと決めた

























