
「消したわけじゃないんだ」とだけ返した俺→喜ばせたかっただけなのに、伝える順番を間違えていた
コラム
種明かしは、記念日の車の中で
事情を濁したまま、俺は「週末、空けておいてくれる?」と続けました。本当は、抜いた曲を集めたリストを車で流して、そこで全部打ち明けるつもりでした。彼女からすれば、説明もないまま好きな曲が消えたように見えたはずです。喜ばせたい気持ちが先に立って、伝える順番を間違えたのだと、あとから気づきました。
そして...
記念日、彼女が入れてくれた曲を順番に流しました。助手席の彼女が、ああ、と声をこぼして笑います。一曲ごとに「これ、覚えてる」と歌詞を口ずさみ、シートの上で軽く足を揺らしていました。消したわけじゃないと打つだけでは足りなかった分を、その日にようやく渡せた気がしました。
(20代男性・会社員)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)



























