
「消したわけじゃないんだ」とだけ返した俺→喜ばせたかっただけなのに、伝える順番を間違えていた
コラム
イヤホンを片耳だけ着けて、俺はプレイリストの曲を一曲ずつ別のリストへ移していました。彼女が選んで入れてくれた曲を、1つの場所に集めておきたかったのです。それが彼女を不安にさせるとは、このときの俺は考えていませんでした。
彼女の曲を、こっそり一か所に集めていた
もうすぐ、付き合って2度目の記念日でした。彼女を車に乗せて、2人で初めて遠出した道をもう一度走るつもりでした。流すのは、彼女が出会った頃から少しずつ足してくれた曲だけ。サプライズにしたくて、共有のリストからその曲を抜き、別のリストへ一曲ずつ移していったのです。
届いた一文に、すぐには打ち明けられなかった
画面に、「プレイリスト、曲が減ってない?」という彼女からのメッセージが浮かびました。
既読はつけたものの、何と打てばいいのか迷います。本当のことを書けば、サプライズは台無しになる。けれど黙っていれば、彼女を心配させたままになる。打ちかけた文章を消しては書き直し、結局、「消したわけじゃないんだ」とだけ送りました。
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種明かしは、記念日の車の中で

























