
彼女への返信をAIに任せていた僕。喜ぶ顔が見たくて、向き合うことから逃げていたと気づいた話
コラム
スマホの画面に、彼女へ送る返事の候補がいくつも表示されていました。タップひとつで、気の利いた優しい言葉がそのまま送れてしまう。口下手な僕にとって、それは魔法のような機能でした。便利さに甘えていることに、そのときの僕はまだ気づいていなかったのです。
言葉にするのが苦手だった僕
僕は昔から、自分の気持ちを言葉にするのが苦手でした。彼女からのメッセージに返したい気持ちはあるのに、どう書けばいいかわからず、結局「了解」「うん」だけ送ってしまう。素っ気ない返事だと、自分でもわかっていました。彼女がときどきさみしそうにしているのにも、本当は気づいていたのです。
それでも、どう変えればいいのかわからないまま、同じやりとりを続けていました。
AIに任せた返事
そんなとき、メッセージアプリの新しい返信機能を知りました。AIが文面を考えてくれるというものです。試しに送ってみた返事は、「今日もお疲れさま。あなたが頑張ってるの、ちゃんと見てるよ」というものでした。
彼女からは、これまで見たことのないほど嬉しそうな返信が届きました。喜んでくれるのが嬉しくて、僕は毎日その機能に頼るようになりました。楽だったのも本音です。ただ、自分の言葉ではないという後ろめたさは、日に日に大きくなっていきました。
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「私、AIと付き合ってたの?」
























