
「ここだけの話」と打ち明けた社内恋愛が、二日後には職場のチャットで話題に→問いただしたら同僚が開き直ってきた話
コラム
問いただしても、返ってきたのは謝罪ではありませんでした。当人のいないところで噂だけが膨らんでいくなか、私は信じて預けたものの意味を、考え直すことになります。
会社の廊下ですれ違っても、彼とは軽く会釈をするだけでした。それが、二人で守ってきた約束のかたちです。けれどある日、その約束が私の知らないところでほどけ、彼の立場まで巻き込んでいたのを知りました。
しぶしぶ打ち明けたのは、誰にも言えない恋でした
彼は今、部署で昇進の話が出ている人でした。社内で付き合っていると知られたら、その評価に妙な色がつくかもしれない。だから二人で、誰にも言わないと決めていました。
そんなとき、仲の良かった同僚に勘づかれました。「気になる人がいるんでしょ。うちらの仲じゃん、誰にも言わないからさ」。何度かはぐらかしても引かない彼女に、私はとうとう打ち明けてしまいました。「実は、同じ職場の人と付き合ってるの。ここだけの話にしてね」。彼女は、もちろん、と笑ってうなずきました。言ってから、少しだけ後悔が残りました。けれど、この人になら、と自分に言い聞かせたのです。
二日後、噂は彼の異動の話にまで膨らんでいました
変化に気づいたのは、出社してチャットを開いたときでした。私と彼の名前が、仕事のやりとりに混ざって飛び交っていました。はじめは、おめでとう、お似合いだね、という言葉でした。けれどやりとりが進むうちに、話は思わぬ方向へ動きます。社内恋愛が知られたら、上司は彼を別の部署へ動かすのではないか。昇進の話も、これで消えるかもしれない。そんな憶測が、当人のいないところで広がっていました。
彼から短いメッセージが届きました。聞かれているけど、どうしよう、と。守りたかったのは私たちの時間で、彼の積み重ねてきたものまで揺らがせるつもりは、少しもなかったのです。
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問いただした私に、彼女はこう言いました

























