
「最後まで読んだよ」と本を返した元恋人。挟まれた半券に傷ついた私
コラム
終わりまで、たどり着いていなかった
半券がはさまっていたのは、物語の終わりではありませんでした。読み残したページは、まだ三分の一ほどあったのです。最後まで読んだと、彼は言ったのに。私が一番知ってほしかった結末まで、彼はたどり着いていませんでした。あの展覧会は、私にとって忘れられない一日でした。それを彼は、本にはさんだまま忘れてしまえたのかもしれません。
そして...
本を本棚に戻すべきか、しばらく決められませんでした。半券は、結局もとのページにはさんだままにしました。彼があの一日をどう思っていたのか、確かめる方法はもうありません。それでも、私にとっては大切な一日だったと、その事実だけは手放さずにおこうと思います。
(20代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)


























