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「私の好きなもの、いつも消えてるよね」買い物リストの違和感に、彼の気持ちを疑った

コラム

だったら、書かない方がいい

それから私は、リストに自分のものを書くのをやめました。望んでも消されるなら、最初から書かない方が傷つかずに済みます。お店で直接買えばいいのに、不思議とその気にもなれませんでした。一度リストの上で否定されたものを、自分のためにわざわざ手に取る気力が、もう残っていなかったのです。彼はそれに気づいているのかいないのか、いつも通りの顔で日用品をカゴに入れていきます。一緒に暮らしているのに、私の好きなものだけが、この家から少しずつ減っていくようでした。

そして...

リストを開くと、消えていたはずのプリンが、また書き足されていました。足したのは彼だと、すぐに分かりました。その日、買い物から帰った彼の袋には、本物のプリンがのぞいていたのです。

どういうことかと聞いた私に、彼は「勝手に決めて、ごめん」と頭を下げました。引っ越しの費用を二人で貯めたくて、私の楽しみを黙って削っていたのだと言います。それから少しためらって、自分も昼を弁当に切り替えていたこと、行きつけの店をしばらく我慢していたことを、ぽつぽつと話しました。そう言われて、私はようやく思い当たりました。最近、彼が朝に弁当箱を鞄に入れていたこと。週末によく出かけていた店の名前を、しばらく聞かなくなっていたこと。

「二人で貯めたかっただけなんだ」という彼の声は、思っていたよりずっと小さなものでした。やり方は不器用で、今も全部は許せていません。それでも、何を残して何を削るのか、これからはリストを開く前に二人で話そう、と約束しました。

(20代女性・医療事務)

本人記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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