
友達に紹介する日を用意していた俺が、彼女を一番不安にさせていた理由
コラム
計画を明かしたくなくて、彼女が報告の話を向けるたびに答えを濁していた俺。その時間がどれだけ彼女を不安にさせていたかに気づいたのは、すべてを打ち明けたあとでした。
彼女が、交際の報告メッセージを送信するのを俺はとっさに手を伸ばして止めていました。
ちゃんと伝えたかった
付き合って3カ月、紹介するならちゃんとした場でと決めていて、店まで押さえていたのです。彼女といるうちに、ただの恋人というより、これからを一緒に考えたい相手だと思うようになっていました。だからその瞬間を、適当には済ませたくなかった。
それを先に知られたくない一心で、とっさに「あとで、俺から話すよ」と言いました。本当の理由は、何ひとつ伝えないまま。元から、こういう説明が得意なほうではありません。
口をつぐんだ理由
そのあとの集まりでも、彼女が報告の話を向けるたびに、俺は話を変えました。今ばらしたら計画が台無しになる、そう思っていたのです。彼女の口数が減っていくのには気づいていました。
本当のことを話せばすぐに解ける誤解なのに、せっかく準備してきた時間を無駄にするのが惜しくて、なかなか言い出せませんでした。それでも、ある日ついに聞かれてしまいました。
「私たちのこと、隠したいの?」
違うと言いたかったのに、出てきたのは曖昧な返事だけでした。
次のページへ
とっておきが、傷をつけていた
























