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充電1%のスマホで地図だけ送った俺が、彼女に伝え損ねたこと

コラム

彼女に遠回りの地図を送ったのは、止まったエスカレーターの先に長い階段があったからでした。けれど、充電が切れそうだったとはいえ、矢印だけで伝わると思った俺の雑さが、彼女を不安にさせました。

止まったエスカレーターと残り1%の充電

彼女とは駅で待ち合わせをしていました。いつもの出口で会うつもりでしたが、改札近くまで来たところで、そちらへ向かうエスカレーターが止まっていることに気づきました。

その先には長い階段があります。彼女からは、靴擦れして足が痛いというメッセージが届いていました。あの階段を使わせたくないと思い、俺は別の通路を探しました。少し遠回りになりますが、エレベーターのある出口へ回れる道がありました。

彼女に説明しようとしたとき、スマホの充電は残り1%でした。文章を打つ余裕がないと思い込み、駅の地図に矢印だけを書き込んで送りました。これで伝わるはずだと、そのときは本気で思っていました。

矢印だけで伝わると思っていた

彼女から「なんでこっち?」と返ってきました。返そうとしたところで、画面の表示が不安定になり、操作にもたつきました。早くエレベーターの近くまで移動して待とうと考え、説明は会ってからでいいと決めました。

彼女のために遠回りを選んだつもりでした。でも、理由を伝えないまま道だけ示せば、彼女からすれば勝手に行き先を決められたように見える。そこまで考えていませんでした。

俺は普段から、必要なことだけ伝えれば分かると思いがちでした。地図、時間、場所。それだけ送れば十分だと考えていました。でも恋人とのやり取りでは、用件だけでは足りないことがあります。相手が安心して動ける言葉まで必要なのだと、このときは分かっていませんでした。

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