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半年間一度も「おいしい」と言わない彼が、私の手料理の写真ばかり撮っていた本当の理由

コラム

彼の部屋で手料理を出すたび、彼は皿にスマホを向けました。けれど、「おいしい」という感想は半年経っても聞けません。写真だけが増えていく理由が分からないまま、私は食卓に並べた皿を見るのが前より怖くなっていました。

「ごちそうさま」だけの食卓

付き合って2年になる彼の部屋で、料理を作るようになりました。休みの日に食材を買い、肉じゃがや出汁巻き卵、唐揚げを作ります。どれも、母から教わった味でした。

彼は残さず食べてくれます。食べ終えると「ごちそうさま」と言い、皿を流しへ運んでくれます。それだけでも十分なのかもしれません。

でも、半年経っても「おいしい」は聞けませんでした。期待しすぎだと思おうとしても、食卓に座るたび、今日も感想はないのだろうかと考えるようになっていました。

写真だけが増えていく

気になったのは、彼が料理の写真を撮ることでした。食べる前だけでなく、盛りつけの途中や鍋の中まで、何度もスマホを向けます。

褒めないのに、なぜ写真だけ残すのか。あとで誰かに見せているのか。味を比べているのか。聞く前から、よくない考えばかりが浮かびました。

ある日、彼のスマホ画面に、私の作った料理の写真が並んでいるのが見えました。自分が作ったものなのに、知らないところで集められているようで、素直に喜べませんでした。

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