
悪気はないつもりだった俺が、部長の評価基準を聞いて顔を上げられなかった理由
コラム
会議室で、部長は俺の名前を1度も呼ばなかった
半年後、定例会議で部長が新規プロジェクトの体制の話を切り出しました。
「ところで、新規プロジェクトのメンバーだけど」
部長は俺の方を1度見て、それから視線を戻して告げました。
「俺の評価は数字と判断力で決める。性別で誰かを外すやつはうちには要らない」
部長は俺の名前を呼びませんでした。そして、先輩の名前がリーダーに挙がりました。俺は今までの言動を振り返っていました。
そして...
あの日から、俺は自分が放った言葉を反芻し続けていました。数日経って、フロアで先輩を呼び止め、頭を下げました。
「すみませんでした」
先輩は何も言わず、短くうなずいただけでした。
「悪気がないと思っていたこと自体が、いちばん失礼でした」
顔を上げて、もう1度伝えました。あれから俺は、資料を回す順番も、声をかける順番も、男女で分けるのをやめました。母の言葉が、ようやく自分事のようになったと感じます。
(20代男性・企画職)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)

























