
私の服も物も勝手に使う妹に、たまりかねて「返せばいいって話じゃないの」と言った
コラム
思いがけない一言と、付け直されたボタン
言い返してくると思っていた妹は、うつむいたまま「お姉ちゃんみたいになれる気がして」と続けました。たたみかけていたコートの襟を、私は意味もなく直していました。後になって脱ぎっぱなしのコートに手を伸ばすと、少し取れかけていたボタンが、きれいに付け直されています。妹の部屋から返ってくる物は、いつも借りる前より少しだけ整っていました。
そして...
次に妹と顔を合わせたとき、私は「今度から、一言声かけてよ」とだけ伝えました。妹は「うん、ごめん」とうなずいて、それから自分のクローゼットの前で少し笑いました。勝手に使われるのは今でも困ります。それでも、あのコートを選んだ理由を聞いてからは、頭ごなしに責める気持ちは薄れていきました。
(20代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)


























