
消したメッセージの宛先を、彼女の誕生日まで打ち明けられなかった俺
コラム
その場で捻り出せた、精1杯の折衷案
「なんでもないなら、見せて」
俺はスマホをうつ伏せにしたまま、答えました。
「見せられない。信じて」
言い終えたあとで、彼女に「信じてって言われて、信じられると思う?」と返されました。もっともでした。かといって、彼女に浮気を疑わせたまま数日を過ごさせるのも、俺の望んでいたことではありません。
「今週末まで待って。ちゃんと話すから」
それが、その場で捻り出せた精一杯の折衷案でした。彼女は無言でうなずき、先に帰りました。
そして...
週末、女性の友人を家に呼び、彼女の名前を入れたケーキと花束をテーブルに並べました。彼女は「非表示にしたメッセージって、これのことだったの」と少し笑い、少し困った顔をしました。次からは、隠さない方が結果的に信じてもらえるのかもしれません。とはいえ、あの日の焦り方は、俺が彼女の誕生日を大事にしたかった証拠でもありました。今は、それだけは伝わっていてほしいと思っています。
(20代男性・営業職)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)



























