
元カレの鞄に、失くしたキーホルダー。3年ぶりの再会
コラム
「いつのだったっけ」というごまかし
乾杯のあと、彼のテーブルへ挨拶に回り、かばんを指して聞きました。「そのキーホルダー、どうしたの?」。彼はグラスを置いて、少し間を置いてから答えました。「あー、これ……いつのだったっけ」。目を合わせないまま、かばんの位置を少しずらした元カレを見て、私のものだろうという確信を持ちました。しかし、それ以上は聞けませんでした。会場の明るさと周囲の笑い声に、彼と私だけが取り残されている感覚がありました。私は重い空気に耐え切れず、すぐにこの場から離れました。
そして...
帰り道、駅までの街灯を数えるように歩きながら、まだ持っている理由を勝手に想像していました。未練かもしれない。それとも執着だろうか。翌日、同期経由で彼の連絡先が届き、メッセージが届きました。「あの日、聞いてくれたキーホルダーのことだけど、ずっと返しそびれてた」。少し悩みましたが、返信して会うことにしました。もう気持ちもなく、よりを戻すつもりはありませんが、大切にしていたキーホルダーを持っていてくれたのは嬉しかったです。
(20代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)



























