
友人が作った友達3人旅のアルバムを開いたら、私だけがどこにもいませんでした
コラム
「私、アルバムにほとんど写ってないよね」意を決して彼女に会いに行きました。返ってきた答えは、私が想像していたどんな言い訳とも違うものでした。
3人分の思い出だと思って開いた手作りのアルバムに、写っていたのは彼女ともう1人だけでした。
手作りのフォトブックを受け取った日
友人からグループチャットで、そろそろアルバムを渡したいと連絡が来たのは、旅行から1ヶ月ほど経った頃でした。彼女は普段からデザインの仕事をしていて、いつか3人で行った旅行の写真をまとめると話していたのです。
待ち合わせたカフェで、彼女は包みを差し出しながら「アルバム、できたよ」と笑いました。リボンつきの本格的な仕上がりで、私は「ありがとう、うれしい」と返し、その場で開けるのはもったいなくて、家に帰ってから机の上で丁寧に紐をほどきました。
表紙には、旅先の海辺で撮った波の写真。ページをめくるたびに、あの3日間がよみがえってくるようで、最初はうれしくてたまりませんでした。
何度めくっても、そこにいるのは2人だけ
異変に気づいたのは、5ページ目あたりでした。念のためページを戻し、また進めました。城跡の石垣の前で並んで笑う2人がいて、市場では果物を分け合っています。ホテルの部屋で寄り添う2人の写真もありました。どのページも景色と2人組の構図で、もう1度表紙からめくり直しても、私の姿は見つかりません。
ページの隅を指で押さえながら、私は数を確かめていました。30枚以上のうち、私が写っているのは片手で数えられるぐらいです。3人で行った旅行のはずなのに、アルバムから私は消えていました。



























