
娘の子育てに口を挟み続けた私が、あの日粉ミルクの缶の前で気付いたこと
コラム
「あなたのやり方じゃ、この子がかわいそう」娘に向けたはずの言葉は、口にした瞬間、若い頃の自分に返ってきました。「もう口を出さないで」と告げられた私が、粉ミルクの缶を持ったまま思い出した過去。
孫の口元にスプーンを近づけたとき、隣に立っていた娘の手が横から伸びてきました。
通わずにはいられなかった娘の家
娘の妊娠が分かってから、私は自分の育児本を古い箱から出して読み返しました。母乳はいつまで、離乳食は何ヶ月から、抱き癖はいけないのか。娘の家が実家から近くて良かったと、あの頃は思い込んでいたのです。
孫が生まれた後、私は娘の家に足を運ぶ回数が増えていきました。「見に来てあげてるだけよ」と繰り返す私に、娘はうなずくだけで、目を合わせなくなっていきました。私が孫に食べさせようとすると、娘が止めようと手を伸ばしたこともあります。私は「いいから」と笑い、そのままスプーンを口に運びました。
送るたびに、既読が遅くなる
娘が仕事に復帰してからは、家に上がる回数は減りました。その分、私は思いついたことをメッセージで送るようになりました。離乳食は手作りの方が体に良い、市販の味付けは強すぎる。娘に届けたかったのは、私が昔知らずに失敗して悔いていることばかりだったのです。送信のたびに、既読がつく間隔は延びていきます。それでも、送るのをやめる決断ができませんでした。
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「あなたのやり方じゃ、この子がかわいそう」
























