
運動会で注意された私が、2つの事実を伝えたあと
コラム
ファインダーに入った親子
撮影位置から見ると、彼女は娘さんの出番を待ちながらスマホを構えていました。娘さんが走り出すと、彼女はスマホを下ろし、両手を振って名前を呼びました。
私は、その親子へレンズを向けました。子どもを撮っている人の表情は、その人のスマホには残りません。声援を送る彼女と、その前を走る娘さんが同じ画面に入ったところでシャッターを切りました。
そして...
後日のお迎えで、私はプリントした写真を1枚渡しました。
「よかったら。お子さんと一緒に写っているもの、貴重だと思うので」
彼女は写真を両手で持ち、そこに写る親子を見ていました。
「私が写っている写真、1枚もなかったんです」「勝手に決めつけて、すみませんでした」
彼女は写真を持ったまま、深く頭を下げました。謝罪を受けても、受付で向けられた言葉まで消えたわけではありません。
それでも、彼女へ渡した1枚は、ポーズを取った記念写真ではありませんでしたが、あの日の親子の姿が残る1枚だったと思っています。
(30代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)



























