
「もう自分で切って」妻の一言で、夫がスイカの前で始めたこと
コラム
まな板の前で始まった独り言
しばらくすると、夫は台所へ向かいました。野菜室を開ける音のあと、スイカを包んだ袋がこすれる音が聞こえます。
まな板へ載せた夫は、「これ、どこから切ればいいの」と聞いてきました。
「好きなところからでいいよ」
そう返すと、夫は包丁を入れる位置を変えながら、スマホで切り方を調べ始めました。「皮が硬い」「まな板からはみ出す」と独り言を続けています。切り口は曲がり、大きさもそろっていませんでしたが、私は手を出しませんでした。
そして...
皿に山盛りになったスイカを、2人で食べました。
「切るのって、結構大変なんだな」
「私は毎回やってるよ」
夫は切り分けたスイカを見ながら、そのまま食べ続けていました。
次の週末、夫は買ってきた梨を、自分から台所へ持っていきました。皮はところどころ残り、厚さもばらばらでしたが、自分で皿に並べています。
果物を切る人が最初から私に決まっていた食卓は、あのスイカを境に少し変わり始めました。
(30代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)




























