
「一口ちょうだい」で半分消えるかき氷、次の店で私が先に頼んだ2つ
コラム
向かいの席から伸びてきたスプーンが、私のいちごのかき氷の山を大きく崩しました。数日後のカフェで、私は注文を先に済ませて友人を待ちました。「先に2つ頼んでおいたよ」その一言に、友人はメニューを開かないまま、私を見つめていました。
半分になったいちご味
学生時代からの友人とは、月に1度は甘い物を食べに行く仲です。その日も彼女の誘いで、削り機の音が響くかき氷の店に入りました。私はいちごを注文し、彼女は水だけを頼みました。氷が運ばれてくるなり、「一口ちょうだい」と言って、彼女は自分のスプーンを差し出しました。一口が二口になり、気づけば山は半分ほどに減っていて、彼女は「おいしいね」と笑っています。私は崩れた氷をかき混ぜながら、伝票の金額のことばかり考えていました。断ればいいだけなのに、その短い言葉が出せない自分にも、腹が立っていました。
帰り道の検索欄
帰り道、私はスマホの検索欄に、友達、シェア、断り方、と打っては消しました。彼女に悪気がないのは分かっています。ただ、並んで選んで、楽しみに待ったのは私でした。次も同じことになるなら、誘いを断るしかないのかとも考えました。ただ、10年近く続いた仲を、かき氷1杯で終わらせたくはありません。数日後、彼女からメッセージが届きました。「またあの店に行かない?」画面を眺めてから、行くよ、と返し、私は当日の段取りを決めました。
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先に頼んだ2つのかき氷


























