
海外勤務を強がって報告した私が、幼なじみにだけ送れた本音
コラム
地元のグループへ海外勤務を報告すると、すぐに祝福が並びました。うれしいはずなのに、不安については書けません。順調な自分を見せようとする中で、飾らない言葉を返せたのは幼なじみにだけでした。
良い報告だけを選んだ私
地元の友人5人で使っているグループチャットに、私は「来月から海外で働くことになります」と送りました。
祝福のスタンプが並ぶ画面を見て、海外勤務が決まった実感が湧きました。その一方で、仕事についていけるのか、知らない土地で暮らせるのかという不安は書けませんでした。
グループには結婚や昇進の報告が続いていました。私も良い知らせを出せる人でいたくて、不安を書きかけるたびに消していました。心配されることより、順調ではない自分を見せることを避けていたのです。
遅れて届いた幼なじみの返信
出発が近づいた頃、グループでは反応のなかった幼なじみから、個別にメッセージが届きました。
「おめでとう。向こうでも体に気をつけてね」
遅れて届いた短い祝福を、私は何度か読みました。華やかな報告のない彼女を、変わらない人だと思っていたのは私も同じです。けれど、段ボールが並ぶ部屋にいた私には、その変わらなさが頼もしいものに見えました。
「あんたが変わらずにいてくれるから、帰る場所がある気がするよ」
グループでは書けなかった言葉を、幼なじみには送れました。
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海外で隠し続けた弱音


























