
「私の誕生日だけ、手を抜いてない?」と聞いた数日後、友人が見せた古い手帳
コラム
10年前のページにあったメモ
数日後、友人はカフェへ古い手帳を持ってきました。表紙の角が丸くなり、ページの端には何度も開いた跡があります。
友人が開いたのは、10年前の私の誕生日でした。日付の横に、サプライズパーティーの予定と短いメモが残っています。
「あなたが一番疲れた顔をしてたから」
就職1年目の誕生日、大勢が集まる店の端で、私は周囲の会話に相づちを打っていました。帰り際、友人に「楽しかった?」と聞かれ、少し間を置いて「うん」と答えたことも覚えています。
「あの日から、誕生日は2人だけにしようと決めてたの」
友人はそう話し、「聞かずに決めて、理由も説明しなくてごめん」と続けました。
私の様子を見て祝い方を変えてくれたことは分かりました。ただ、10年間何も説明されなかったために、私は反対の意味に受け取っていました。
そして...
次の誕生日も、私たちは2人でランチをしました。盛大な飾りつけも、動画もありません。それでも、以前とは同じに見えませんでした。
私のかばんには、友人が使っていたものと同じ型の手帳が入っています。最初のページに書いたのは、友人の誕生日です。
その日付の下には、「今年はどうしたいか、本人に聞く」と書いてあります。
(30代女性・販売職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)

























