彼女の誕生日だけ盛大なサプライズをやめた私が、10年前の手帳を見せた理由

コラム

彼女の誕生日には、毎年2人でランチをして、小さな贈り物を渡していました。「手を抜いてない?」と聞かれたとき、説明しなかった10年間が、彼女を不安にさせていたと分かりました。

盛大に祝えば喜ぶと思っていた

友人の誕生日にレストランの個室を予約したり、写真を集めた動画を作ったりするのは、たいてい私でした。準備を考える時間も含めて好きで、喜んでもらえると次は何をしようかと考えます。

彼女にも以前は、同じような祝い方をしていました。就職1年目の誕生日には、大勢の友人を集めてサプライズパーティーを開きました。

店の予約も飾りつけも私が進め、当日は成功したつもりでいました。しかし、主役の彼女は端の席に座り、周囲の話へ相づちを打っている時間が長かったのです。

帰り際に「楽しかった?」と聞くと、彼女は少し間を置いて「うん」とだけ答えました。

私だけで祝い方を変えた

帰宅後、手帳の誕生日のページに書きました。

「あなたが一番疲れた顔をしてたから」

来年からは大人数を集めず、2人で食事をしようと決めました。手書きのカードと、日常で使える小さな贈り物を渡す形に変えました。

彼女のために変えたつもりでしたが、本人へ希望を聞いたわけではありません。あのパーティーが負担だったと認めるのが怖くて、「大人数は苦手だった?」と確認できなかったのです。

理由を話さなかったのも同じでした。彼女へ配慮しているつもりで、自分が失敗を認めずに済む方法を選んでいました。

説明しないまま毎年同じ祝い方を続け、彼女がどう受け取っているかを考えなくなっていました。

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