「もう別れよう」で彼を試した私、初めて既読がつかなかった夜

コラム

口にできなかった弱さ

電話の向こうで、彼が待ってくれている気配だけが続きました。そのあとで、私はどうにか言葉にしました。

「先にいなくなるふりをすれば、置いていかれずに済む気がしてたの」

週末を後回しにされたと感じたこと。返事が来ない間、怖がっていたのは自分のほうだと思い知ったこと。捨てられるくらいなら、先に手放すふりをする。そんな臆病なやり方で、彼が引き止めてくれる間だけ、選ばれている気になれていました。小さな声で謝ると、彼は責めずに、お願いを1つ口にしました。

「次は、別れようじゃなくて、不安になってるって送ってほしい」

そして...

数日後、寂しくなった私は、また「もう別れよう」と打ちかけて、手を止めました。文字を消してから、「不安になってる」と送りました。送ってすぐ、彼の名前で着信が入りました。用件のない短い通話は、あの長い引き止めの文面よりも、ずっと私を落ち着かせてくれました。

今でも打ちかけてしまう弱さは残っています。それでも私は、送る前に消すことを、毎回選んでいます。

(20代女性・アパレル販売員)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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