
「既読、いつも同じタイミングだよね」と聞いた私に、彼が明かした決め事
コラム
彼の部屋で聞いた決め事
次に会った日、テーブルにスマホを伏せた彼へ、私は思い切って聞きました。
「既読、いつも同じタイミングだよね」
彼は少し黙ってから答えました。
「歩きながら、片手間に読みたくないんだ」
続けて彼が話したのは、付き合いたての頃のことでした。移動中に片手で返した短い相づちと、その後の電話口で私が泣いたことを、彼は順番に口にしました。
「前に一度、適当に返して泣かせたから」
言われてすぐには思い出せませんでした。少し間を置いて、私はうなずきました。あのとき届いた相づちより、目の前の説明のほうがずっと長いことに、途中で気づきました。腰を落ち着けて読めるときにしか画面を開かないと、彼は自分で決めていたのです。
そして...
「急ぎのときは、電話するね」
私がそう言うと、彼は「助かる」と笑いました。私の部屋の冷蔵庫には、彼の字で連絡の決まりを書いたメモが貼ってあります。急ぎは電話、それ以外はメッセージ。トーク画面の眺めはあれからも変わりませんが、あの間隔を、待たされた時間だと数えることはなくなりました。
(20代女性・販売職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)

























