「美容師って、この先も食っていけんの」恋人を値踏みした兄へ、私が台所で抗議した

コラム

玄関でのそっけないひとこと

帰り際、玄関で兄は彼に「また来れば」とだけ言いました。ぶっきらぼうな言い方に私はまた腹が立ちましたが、彼は「はい、ぜひ」と深く頭を下げました。駅までの道で、私は兄への文句を並べ続けました。挨拶もろくにしない、初対面の人に聞くことじゃない。それなのに隣を歩く彼は「いいお兄さんだね」と笑いました。どこがと聞き返すと、彼は少し考えてから「ちゃんと最後まで答えを聞いてくれたから」と言いました。

そして...

数日後、私のスマホに兄からメッセージが届きました。「知り合いに美容室のオーナーがいる。話を聞きたいなら繋ぐ」。相変わらず素っ気ない文面を何度か読み返してから、私はそれを彼に転送しました。彼からはすぐに、お願いします、と返事が来ました。兄の言い方は、今も好きになれません。それでも次に実家へ行く日は、彼の隣で、手土産の袋に兄の好きな酒を1本足すつもりです。

(20代女性・販売職)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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