
「今は仕事が大事な時期なんだ」くり返す彼に、私が最後のつもりで伝えた言葉
コラム
何度目かの延期のあと、私はいつものカフェに彼を呼び出しました。切り出す言葉は決めてあったのに、彼が鞄から取り出したのは1冊の手帳でした。
3度目の「またこんど」が、彼からのメッセージで届きました。
くり返される同じ言い訳
付き合って2年になる彼とは、月に何度か会うのが習慣でした。ところが最近は誘うたびに延期が続き、理由はいつも同じです。「ごめん。今は仕事が大事な時期なんだ」。久しぶりに会えたカフェでも、彼は届いた通知を確かめると手帳を閉じ、先に席を立ちました。詳しく聞こうとすれば話題を変えられ、私の近況への相づちも短くなっていきます。忙しいだけなら仕方ない。そう思う一方で、同じ言葉の壁に当たるたび、別の意味が頭をよぎるようになりました。
フェードアウトの合図だと思った
友人に相談すると、返ってきたのは「それ、自然消滅を狙われてない?」という言葉でした。言われてみれば、思い当たる節ばかりです。会う回数は減り、返信は遅れ、次の約束は決まらない。彼の言う大事な時期は、私と向き合いたくない人の便利な言い訳に見えてきました。確かめる勇気は出ないまま、返信を打っては消すようになり、気づけば自分から誘うこともやめていました。
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最後のつもりで呼び出した席で


























