
「ビール1缶だけだから良いだろ。文句言うな」と言った俺が、列の一番後ろへ戻るまで
コラム
子どもに聞かれたのは、誰かに教えられなくても分かるはずのことでした。「順番、守れないの?」。その場を離れた俺は、もう一度レジの列を見ました。
カゴも持たずにビールの缶を1本だけつかんで、俺はレジへ向かいました。
「1缶だけなら」と考えた
仕事帰りにスーパーへ寄り、ビールを1本買いました。レジには列ができています。持っているのは1本だけです。これくらいなら先に会計を済ませても大した違いはない。そんな都合のいい考えで、会計が近づいていた親子の前へ入りました。
後ろから、「私が先に並んでいました」と声をかけられました。
子どもを抱いた女性です。そこで後ろへ戻れば済む話でした。それなのに、注意されたことが気に障り、俺は缶を持ったまま言いました。
「ビール1缶だけだから良いだろ。文句言うな」
子どもから聞かれたこと
声を出したあと、周りから見られていることには気づきました。それでも、自分から列を離れるのも気まずく、そのまま前を向こうとしました。すると、女性が抱いていた子どもから聞かれました。
「順番、守れないの?」
難しいことを言われたわけではありません。子どもでも知っている決まりを、自分だけ都合よく外そうとしていました。それでもその場で謝ることはできず、気まずくて俺は一度売り場へ戻りました。
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売り場から見たレジの列


























