
「捨てるのも金がかかるだろ」元カノと買ったソファを使い続けた俺が、ゴミ袋の底で見つけたもの
コラム
買い替えを持ちかけられるたび、俺が考えていたのは値段と粗大ごみの料金でした。友人が帰ったあと、ゴミ袋の底から出てきたもので、俺はやっと自分の鼻を疑います。
彼女はうちで暮らし始めて3日で、ソファに座らなくなりました。
元カノと選んだソファを、そのまま使っていました
俺が5年住んでいる部屋に、彼女が越してきました。リビングの3人掛けのソファは、元カノと2人で選んだものです。引っ越しの日に「これ、いつ買ったの?」と聞かれ、隠すことでもないので「5年前。前に付き合ってた子と選んだやつ」と答えました。彼女は「へえ」とだけ返しました。別れたのは1年前で、それからは1人で使っていました。布のカバーを外して洗ったことは一度もありません。最初の数日は真ん中に座っていた彼女が、いつのまにかラグへ移り、背中だけソファに預ける形に落ち着きます。床が好きな人なのだろうと、俺は勝手に決めつけていました。
何度言われても、俺は値段の話にしていました
越してきて1カ月ほどしたころ、彼女が「そろそろ買い替えない?」と言いました。俺の返事は「まだ十分使えるだろ」です。そのあとも、ときどきソファの話が出ます。彼女がソファを嗅いで「これ、なんの匂いか分かる?」と聞かれたときは、適当に「洗剤じゃないの」と返しています。別の日には「私、ここに座るとなんだか落ち着かないの」と言われました。俺は粗大ごみの料金を調べ、2000円という数字を見せて「捨てるのも金がかかるだろ」と答えています。実家のソファは12年もちました。使える物に金を払って捨てるほうがよほど無駄ですし、未練だと疑われているなら心外です。彼女は「そっか」と言ったきり、話を続けませんでした。
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友人が寄ったのは、俺が座らない側でした






















