
眠っている間に届く夫の長文は、毎回「いってきます」で終わっていました
コラム
台所の椅子に、夫が座っていました
私だけが休みの日、目が覚めてしまい、水を飲みに寝室を出ました。廊下の先から漏れていたのは、台所の明かりです。作業着の夫が椅子に座り、画面に指を置いていました。
私に気づいた夫が、そっと画面を下に向けたところでした。何をしているのと聞くと、夫は「起きてから打ってるんだ」と答えました。私は「眠れていないんだと思ってた」とだけ返しました。夫は椅子の背に掛けた鞄を見せて、「うん、これから出る」と続けました。
文の終わりにあった挨拶は、私が思っていたような書き置きではなく、そのまま出ていく人のものでした。椅子をもう1つ引いて座ると、夫は「短くすると、用事だけになるから」と言いました。
そして...
夫が出ていったあと、私は目覚ましをもう1つ増やしました。週に1度だけ、夫が起きるころに鳴るようにしてあります。台所の棚には、夫の湯呑の隣に私のぶんが並んだままになりました。
(30代女性・パート事務)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
























