深夜に打っているつもりはありませんでした。俺の1日は、そこから始まっています

コラム

目覚ましを止めて、俺は作業着のまま台所の椅子に座り、画面を開きました。

短い返事が続くほど、俺は書く量を増やしていました。妻の目にそれがどう映っていたのかを知ったのは、3か月ぶんの読み違いを、妻の口から聞かされてからです。

早く起きているのは、俺のほうです

出る時間が早い担当になってから、妻と顔を合わせるのは休みの日だけになりました。そのころ「最近、あんまり話してないね」と言われて、俺はその言葉を職場でも思い出すようになりました。口で言おうとすると、どうしても報告みたいな短さになってしまう。それで、目覚ましを1時間早めました。家を出るまでの間に前の日のことを書き、送ってから鞄を持って玄関へ向かいました。終わりに「いってきます」と打つのは、本当にそこで出るからです。妻が眠っている時間なのは分かっていましたが、起きたときに読めればいいと思っていました。

短い返事を、俺は勝手に読み違えました

返ってくるのは「おつかれさま」の1行でした。長く書くほど返事が短くなるのだから、読ませるだけで手間をかけているのだろうと考えました。それでも減らせませんでした。削っていくと、洗剤を買っておいてほしいとか、その程度の用事だけになってしまうからです。

ある日、「何かあった?無理してない?」と届きました。心配させたと分かったのに、俺が返したのは「何もないよ」だけです。事情を書けば、起きる時間を早めていることまで説明しなければなりません。気を遣わせると思ったんです。翌日から、俺はさらに長く書くようになりました。

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