
彼女のメッセージを開けずにいた俺が、返事だけは最初から持っていた話
コラム
逃げ道をくれたのは、彼女の2通目
4日目に、2通目が届きました。
「この前の話、忘れて」
それで俺は、やりとりを開きました。彼女の側では、2通に印が同時についたことになります。1通目にあったのは、この1行だけです。
「この先のこと、ちゃんと話したい」
はじめに打ったのは、承知したとだけ伝える文です。彼女が自分から下げた話に、乗るだけで済みます。送る前に、送信の記録をさかのぼりました。同じ話が出たのは今回で3度目で、前の2度は俺が話を移して終わらせていました。打ちかけた文は消して、書き直します。
「忘れない」
そのあとに、今までにない長さの文を送りました。終わりの1行はこれです。
「返事は、あの1通が届く前から決まっていた。
一緒に暮らしたい。時期だけが、まだ出せない」
そして...
休みの日、改札の前には俺が先に着いていました。彼女が来たとき、こちらから頭を下げました。
「4日も開かないままにして、ごめん」
言い訳を足せば、待つ形をもう一度渡すことになります。だから、決めたことだけを続けました。
「これからは、決まっていなくてもその日のうちに返す。次に会う日も、俺から先に出す」
別れたその日のうちに、次に会う日を送りました。暮らし始める時期は、次に会うときに2人で決めます。用意ができていなくても、まず開いて、決まっているところだけを先に返しています。
(20代男性・会社員)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)
























