
練習のことを書いた行を消してから送っていた私と、面談でうかがった1つの話
コラム
整った文を送るのを、やめました
「うちの子は、続けさせて大丈夫でしょうか。」と届いたとき、私は画面を閉じて、しばらく開けませんでした。文面は続けさせてよいかを聞くものでしたが、確かめたいのは、私があのお子さんをどう見ているかのほうだと思いました。それでも書き出しが決まらず、返事は次のレッスンのあとになりました。整った文を出すのをやめ、まず「やめさせないでください。左手の運びが、この半年で変わりました。」と書き、そのあとに、これまで練習のことを書けなかった理由を続けました。「お母さまのほうが長く弾いてこられたので、練習のことを書くのが、ずっと書きにくいままでした。」返ってきたのは、「これからは、書きにくいほうも読ませてください。」の返事でした。
そして...
それからは、日程や持ち物の連絡だけで終わらせず、その日の練習でできるようになったことも書いて送っています。書き方に迷うことはありますが、以前のように消して用件だけに戻すことはやめました。発表会が近づいたころの連絡にも、曲の中で変わってきたところを添えました。その文章をお母さまがどう読んだのかまでは分かりません。ただ、今は伝えたいことがあれば、用件のあとに残して送るようにしています。
(20代女性・ピアノ教室の講師)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)




























