
「かわいいメッセージ」の意味がわからず検索タブを3時間行き来した俺が、最後に出せた不器用な一文
カップル
付き合って半年。ある平日の夜、彼女から届いた一言に、俺は完全に固まってしまいました。返信するまでの3時間、スマホの前で何度も同じ画面を開いては閉じていたのです。
届いた「たまにはかわいいメッセージ送ってよ」
平日の夜、自分の部屋でテレビを流していたところに、彼女から通知が届きました。開くと、「たまにはかわいいメッセージ送ってよ」。画面を見つめたまま、指が止まりました。
普段、俺は彼女のメッセージに「了解」「おけ」で返すことが多いのです。それで足りていると思っていました。深い意味があって素っ気ないわけではなく、単純に、他の言葉が思いつかないだけでした。画面に表示された「かわいいメッセージ」という五文字が、こちらを追い詰めてきます。とりあえず既読だけはつけてしまいました。
検索タブを開いた夜
スマホで「彼女 喜ぶ メッセージ」と検索してみました。出てきたのは「おやすみ♡」「いつもありがとう、大好きだよ」といった文面ばかり。読みながら、これをそのまま送る自分を想像して、喉の奥が詰まりました。どう考えても、俺のキャラで打てる言葉ではありません。
別のサイトを開いては閉じ、候補を打っては消し、そのうち時計は1時間、2時間と進んでいきました。既読をつけたまま返事をしないのは悪い。でも、借り物の言葉を送る方が、もっと失礼な気がしたのです。気づけば、スマホを握ったまま机に突っ伏していました。
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書いて消して、書いて消して
























