
「かわいいメッセージ」の意味がわからず検索タブを3時間行き来した俺が、最後に出せた不器用な一文
カップル
書いて消して、書いて消して
送り先の画面に向かって、何度も打っては消しました。「おやすみ、大事な人」。違う。「愛してる」。もっと違う。どれを打っても、自分の口から出た言葉ではない違和感が残ります。
3時間経ったところで、俺は検索タブを全部閉じました。借りてきた言葉ではなく、自分の中にある本音を探した方がまだマシだと思ったのです。考えて出てきたのは、ひどく素朴な一文でした。それでも、書いて消してを繰り返した中で、唯一嘘のない言葉でもありました。
そして...
送信したのは、「かわいいメッセージってなに。お前がかわいいから俺はもうそれでいい」という一文でした。送った直後、自分の文面を読み返して、頭を抱えました。開き直りにも言い訳にも取れる、どうにも不器用な返しになってしまったのです。
しばらくして届いた返信は「回りくどいけど嬉しい」でした。俺は少し迷ってから、「3時間かかった」と正直に打ちました。次に同じことを言われても、たぶん俺はまた時間がかかります。それでも、借り物の「おやすみ♡」よりは、3時間かけて絞り出した一文の方が、きっと彼女に届くのだと、その夜だけは信じてみたくなりました。
(20代男性・技術職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)

























