
彼が送ってきた料理の写真→料理の脇に、見知らぬジュエリー店の伝票が映り込んでいた
カップル
思いきって尋ねたときの答え
数日後、私は彼の部屋を訪ねました。例の伝票はもう見当たりませんでしたが、私は写真のことを切り出します。「あの料理の横にあった紙、なんだったの」。そう尋ねた私から、彼は目をそらしました。「それだけは、今は言えないんだ」。やましさというより、どこか追い詰められたような表情でした。問いを重ねるほど、彼の逃げ場をふさいでいる気がしてなりませんでした。
そして…
そして、迎えた私の誕生日の夜。彼がテーブルに小さな箱を差し出してきます。中に入っていたのは、ずっと前に彼の部屋へ置き忘れたまま、針が止まりっぱなしになっていた私の腕時計でした。秒針が、ちゃんと動いています。「あのジュエリー店、時計の修理もやっててさ」。ここ数週間ずっと固まっていた何かが、ようやくほどけていきました。私は、何ひとつ確かめないうちから、勝手に疑う物語を書き進めていたのでした。
(20代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)

























