
片づけ中に恋人の止まった腕時計を見つけた僕→料理と一緒に伝票まで撮ってしまった
カップル
言えないと答えた、本当の理由
それから彼女の返事は短くなり、僕の返事も準備に気を取られておざなりになっていきます。距離が開いていくのを感じながら、僕は写真を見られたのだと察しました。やがて部屋に来た彼女が、料理の隣の紙のことを尋ねてきます。「あの料理の横にあった紙、なんだったの」。本当のことを話せば、用意していた計画が台無しになる。とっさにそう考えて、僕は「それだけは、今は言えないんだ」とだけ返しました。問い詰める彼女に、少しむっとしてしまった自分が、いちばん情けなかったです。
そして…
そして、迎えた彼女の誕生日。修理から戻ってきた時計を小さな箱に入れて、僕はテーブルに置きました。「あのジュエリー店、時計の修理もやっててさ」。打ち明けると、彼女は少しだけ目を潤ませます。隠そうとしていたばかりに、いちばん大切な相手をいちばん遠回りさせていたのです。次に何かを企てるときは、ちゃんと言葉にして手渡せる人でいたいと思います。
(20代男性・会社員)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)

























