
「あの先生、やる気ないよね」ママ友と陰口を言い続けた私が、娘の卒業式の朝に聞かされた話
ライフスタイル
卒業式の朝、娘がこぼした一言
卒業式当日、家を出る前、娘がぽつりと言いました。「先生はね、私たちのこと、ちゃんと見ててくれたんだよ」。
聞けば、不登校気味だった同級生のために、先生は毎朝7時に教室で待っていてくれたそうです。給食費の支払いが難しい家庭の子には、目立たないように声をかけていたこと。派手なイベントを減らした分、一人ひとりと話す時間を作っていたこと。私の知らない6年生の教室の風景が、そこにありました。
そして…
卒業式のあと、教室で生徒たちが順番に「先生、ありがとうございました」と挨拶していきました。先生は生徒ひとりひとりの頭にそっと手を置いて「よく頑張ったね」と声をかけていきます。淡々とした、いつもの先生のまま。それでも、娘の番が来たとき、ほんの少しだけ長く手が置かれていた気がしました。
家に帰って、ママ友グループのチャットを開きました。「あの先生、やる気ないよね」という自分の言葉が、何度も並んでいます。先生のことを、私はずっと「見える努力」でしか測っていませんでした。
それでも、保護者にもわかるかたちでもう少し伝えてくれていたら、と思う気持ちは残ります。先生にも、伝える努力はしてほしかった。複雑な気持ちのまま、娘の口から出た「ちゃんと見ててくれた」の一言が、長く胸に残っています。
(30代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
























