
彼女の店が全国放送された夜、俺はあの電話が発端だったことを知った
ライフスタイル
彼女の店が全国放送されたとき、俺にはひとつだけ、誰にも言えない事実がありました。
軽口のつもりだった
あの夜、友人に電話したのは何気ない流れでした。「彼女の店、最近どう?」と聞かれて、気づいたら口から出ていたのです。「あの店、潰れるのも時間の問題だよ」と。
彼女を貶したかったわけじゃない。ただ、売り上げが厳しいのを知っていた。このまま続けてどこへ行くのかという不安が、ずっとひっかかっていた。でも声に出してみると、自分でも驚くくらい冷たく聞こえました。
窓の内側に厨房の明かりがついているのが見えて、喉の奥に何かが引っかかるような感覚がありました。
友人からの思わぬ報告
数週間後、友人から「あの店、行ってみたんだ」とメッセージが届きました。「パンが思ったより全然よくて、食関係の知り合いに話したら興味持ってたよ」と。俺は「へえ」とだけ返しました。
そのときはまだ、それが何かに繋がるとは考えていなかった。
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放送を見た夜

























