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    「熱心な先生」を演じるのをやめた俺が、保護者に嫌われながら担任を全うした6年生の最後の朝

    ライフスタイル

    卒業式の朝に届いた手紙

    卒業式の朝、教卓に一通の手紙が置いてありました。差出人は、毎朝7時に教室で一緒に過ごしてきた、あの生徒です。

    「先生はね、私たちのこと、ちゃんと見ててくれたんだよ。みんなにそう話しました」。たどたどしい字で、そう書かれていました。読み返しながら、報われた気持ちと、それを誇る資格があるのか、という気持ちが入り混じっていました。

    そして…

    卒業式のあと、生徒たちが順番に「先生、ありがとうございました」と挨拶に来てくれました。ひとりひとりの頭にそっと手を置いて、「よく頑張ったね」と返しました。

    家に帰って妻に「やっぱりこのやり方でよかったよ」と伝えました。けれど、本心はもう少し複雑です。保護者にきちんと説明することから、俺はずっと逃げていたのも事実です。「熱心ぶらない」と言えば聞こえはいいけれど、要するに伝える努力を放棄していました。

    来年もまた、見えない仕事を選び続けるだろうと思います。それでも、伝え方だけは少し考えてみよう。手紙を職員室の引き出しにしまいながら、そう思いました。

    (30代男性・教師)

    本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

    (ハウコレ編集部)

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