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    「熱心な先生」を演じるのをやめた俺が、保護者に嫌われながら担任を全うした6年生の最後の朝

    ライフスタイル

    教師生活15年。「やる気がない」と保護者から評判が悪い、6年生の最後の年。それでも俺は、派手な教育をしないと決めていました。卒業式の朝、教卓に置かれた一通の手紙を読むまでは、その判断が正しかったのか、自分でもわからずにいました。

    「熱心な先生」をやめた理由

    若い頃の俺は、いわゆる「熱心な先生」でした。行事を盛り上げ、面談では具体的なエピソードを並べて保護者を喜ばせる。授業参観では生徒を当てまくって、活発な教室を演出していました。

    けれど、ある年の教え子の不登校をきっかけに、考え方が変わりました。盛り上げ役に徹していたあの教室で、その子が出していた小さなSOSに、俺は最後まで気づけませんでした。それから俺は、目立つ教育をやめました。「保護者ウケ」と「子どもの声を拾うこと」は、両立しないと感じたのです。

    保護者に嫌われる毎日

    6年生の担任になった春、俺はいつも通り淡々と仕事を進めました。授業参観で盛り上げ役は演じない。お便りも必要最低限。面談で話すのは「お子さんは、本当によく頑張っていますよ」の一言だけ。

    「あの先生、やる気ないよね」と保護者が話していると聞きました。教頭にも「もう少し保護者対応を」と注意されました。それでも、不登校気味の生徒と毎朝7時に教室で過ごす時間や、給食費の支払いが滞っている家庭の子にそっと声をかける仕事は、譲りませんでした。陰口を耳にした夜は、正直、布団の中で唇を噛んでいました。

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