
後輩の一皿に拍手が集まった帰り道、幹事の私は彼女に助手席を譲った
ライフスタイル
拍手を集めたのは、任せきりにしていた後輩の一皿でした。部長は席を立ち、肉をどこで用意したのか後輩に聞きました。解散の間際、私が口にできたのは一言だけでした。
気が利く後輩だから
課の親睦BBQの幹事を任されたとき、真っ先に頭に浮かんだのは後輩の顔でした。細かいことによく気づく子で、頼んでも嫌な顔をしません。買い出しも設営も任せてしまえば、幹事の仕事はほとんど残りません。私自身、後輩のころは同じように動いてきました。だからこれは指導のつもりでもあったのです。当日、網を代わってほしいと言われたときも、深く考えずに笑って返しました。
「後輩なんだから当たり前でしょ」
彼女は軍手をはめ直して、焼き場へ戻っていきました。
薄い肉への不満
肉には、内心不満がありました。渡した予算のことは頭から抜けて、口をついたのは責める言い方です。
「もっといい肉、買えなかったの?」
彼女が何か説明していましたが、隣の先輩との話を優先して、最後まで聞きませんでした。幹事の椅子に座ったまま、私は焼けた肉を受け取るだけでした。焼き場に戻る背中を見ても、悪いとは思っていなかったのです。彼女が何度かクーラーボックスを開けて確かめる様子も、気に留めていませんでした。
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見たことのない一皿
























