
編み物のグループチャットで、スタンプが1つだけ。「私の投稿、載せないほうがいいですか」と送るまで
ライフスタイル
ほかの完成報告には感想が続くグループで、私は投稿の間隔を空けるようになります。迷った末に送った短いメッセージに、想像とは違う長い返信が届きました。
3日かけて編んだ靴下の写真の下には、誰の言葉も並びませんでした。
感想が続く写真と、続かない写真
手芸店の編み物講座で知り合った5人のグループチャットが、私の楽しみでした。完成した作品を載せると、まず歴のいちばん長い先輩が具体的な感想を書き、ほかのメンバーがそれに続いて毛糸の話が広がっていく。それがこのグループの決まった流れでした。その日、別のメンバーが載せた帽子の写真にも、先輩の色の選び方への質問から会話が始まりました。帽子の話が続くほど、私の靴下の写真は画面の上のほうへ押し上げられ、誰の目にも触れなくなっていきます。先輩が触れなかった写真には、ほかの誰も触れませんでした。翌日、先輩の拍手のスタンプが1つ付きました。感想の言葉は、ありませんでした。
載せなくなった写真
考えすぎだと自分に言い聞かせても、次の投稿はためらわれました。編み上がったマフラーの写真は、選ぶところまで進めては、載せないままフォルダに残しました。グループでは人の投稿に返事を書くだけで、私は自分の作品の話をしなくなっていきます。画面の向こうの先輩は、今も誰かの作品に長い感想を書いているのだろうか。そんな想像ばかりが膨らみました。
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先輩に送った1通

























