
妻の家計ノートの最後のページには、俺が言えずにいたことが先に書かれていた
ライフスタイル
聞かなかった、と妻は言った
「見てたんだ」
妻が振り返りました。
「春から、手当がなくなってたんだ。言えなかった」
言い訳を続けようとして、やめました。減らした理由より、減らしたことを言えなかった弱さのほうが、このノートには正確に書いてあったからです。
「一緒に書いてほしかっただけ」
「帰ったら、2人で書き直そう」
定期入れを取り、ノートを鞄に入れました。
そして...
給料日には、俺が先にノートを開いて、右端の欄を自分の字で埋めています。給与明細は裏表紙の内側に挟んで、妻がいつでも見られるようにしました。
書く前に言う。それが、あの食卓のあとに俺が決めた、たった1つのことでした。
(30代男性・会社員)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)




























