
「そんな大学、行く価値ない」と娘の志望校を笑った俺→後日、そのOBに何度も頭を下げる羽目になった
コラム
あのとき娘に言った言葉を、今でも時々思い出す。正しいことを言ったつもりだった。でも本当にそうだったのか、今の俺にはもう自信がない。これは、調子に乗った俺が現実に黙らされた話だ。
「そんな大学、行く価値ない」
娘が志望校を告げてきたのは、高校3年の夏でした。聞いた瞬間、鼻で笑ってしまった。「そんな大学、行く価値ないだろ。もっと上を目指せないのか」。大学は偏差値とネームバリューがすべてだと、信じて疑っていませんでした。娘がなぜその大学を選んだのか、理由を聞こうとすらその時は思いもしませんでした。妻は黙って目を伏せていた。娘も何も言い返してこなかったので、その話はそこで終わりました。
娘は志望校を変えなかった
てっきり別の大学を選び直すと思っていましたが、娘は結局その志望していた大学へ進学しました。親への反抗かと思いましたが、入学後の娘は生き生きとしているように見えました。就職も希望の業界へ決まり、「まあ、よかったな」と言うのが精一杯。あの日のことを謝る気にはなれなかったし、この時は自分が間違っているなんて思っていなかったのです。
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俺は、頭を下げるしかなかった
























