
「いいから、やめて」としか言えなかった私が、あの人が家に来た日に気づいたこと
コラム
「あの人と友達やめなさい」と夫に言い続けていました。そのたびに夫の表情が曇り、ふたりの空気が重くなることはわかっていた。それでも言わずにいられなかったのは、気づいてしまっていたからです。あの人が夫を見るときの目の色に。
写真の中の目線
気になり始めたのは、共通の友人グループのSNSに流れてきた写真がきっかけでした。夫と幼なじみが並んで映った一枚。ふたりの間に何かあるとは思っていない。
ただ、夫に向けられた彼女の目線が、どうしても頭から離れませんでした。夫に「なんで?あいつとは小学校からの付き合いだぞ」と言い返されても、「いいから、やめて」としか言えなかったのは、本当のことを言葉にする自信がなかったからです。
言えなかった本音
「あの人、あなたのことが好きなんじゃないかと思う」と口にした瞬間に何が起きるか、想像するだけで怖かった。笑い飛ばされるか、傷つけてしまうか。
ある夜、「いい加減にしてほしい。あいつに何も悪いことされたわけじゃないだろ」と言われ、私は黙りました。反論できなかった。彼の言う通りで、私の不安は私の内側だけにあるものだったから。
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私が確かめてしまったこと

























