
「家のことは任せてる」と息子は言った。だから諭したつもりが、恥をかいたのは私だった
コラム
よかれと思って口にした言葉のはずでした。けれど息子の妻が話し始めた家計の事情は、私が息子から聞かされていた話とは、まるで違うものだったのです。
食卓に料理が並んでいくのを、私は座って眺めていました。久しぶりに息子夫婦が顔を見せてくれた集まりの席です。よかれと思って息子の妻に声をかけたあの一言が、こんな形になるとは思っていませんでした。
よかれと思った一言
息子夫婦が遊びに来てくれるのは、私にとって楽しみな時間でした。料理が並び、みんなが席についていく中で、私はふと息子の妻に目をやりました。以前、息子が「家のことは任せてる」と話していたのを思い出したのです。家のことは妻に任せ、稼ぎは自分が担っている。そう聞いていた私は、夫と息子がそろう前で、彼女にこう言いました。「あなたは息子より稼いでいないんだから。」家のことをしっかり支えてあげてほしい。そんな気持ちからの言葉でした。
私が伝えたかったこと
私は夫婦で役割分担しながら生活していくべきだと考えていました。だから、「家のことは、あなたがしっかりやらないと。」そう言い添えました。同意してほしくて息子の顔を見ましたが、息子は湯のみに目を落としたまま、うなずきもしませんでした。その横顔に、嫌な予感がよぎりました。
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思い違いだった家計

























