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家出した夜に開いた母の日記。最後のページにあったのは「ごめんね」ではなかった

コラム

見てしまったノート

夜10時を過ぎて寒さに耐えきれず、家に戻りました。リビングの明かりは消えていて、母はもう寝たようです。台所に、一冊のノートが開いたまま置いてありました。母の字でした。

目に飛び込んできたのは、こんな一文です。「娘の帰りが遅いと怒ってしまう。本当はおかえりだけ言えばいいのに。心配が怒りに変わるのは、いつからだろう」ページをめくると、もっと前の日付にはこう書かれていました。

「私もあの頃、母に同じことを思っていた。いなくなればいいのにって」

分かり合えないと思っていた母にもそんな時期があり、母自身も悩んでいたのだと、その時知ったのです。

そして...

日記の最後のページに書いてあったのは「この関わり方が正しいのかわからない。でもやめ方もわからない」という一文でした。

ノートをそっと閉じて、棚に戻しました。翌朝、少しだけ早く起きてリビングへ行くと、母が「おはよう」と言いました。いつもなら返しません。でもその日は「おはよう」と小さく返しました。許したわけではありません。ただ、昨日と同じ自分でいることが少しだけ嫌になった、それだけのことです。

(10代女性・学生)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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