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声をかけたかったのに関われなかった3ヶ月。あの家族の日曜日を見て、自分の小ささに気づいた

コラム

日曜の朝に見たもの

その日は町内清掃の日でした。ご主人は誰よりも動き回っていました。年配の方の作業を手伝い、ゴミ袋を運び、汗を拭いながら笑っている。その横で奥さんが、ご主人の背中を眺めながらほんの少し微笑んでいるのが見えました。落ち着いていて、自然で、温かい光景でした。

私が「外国人」という言葉ひとつで勝手に距離を作っていた家族は、ごく普通のご夫婦だったのです。

清掃が終わった後、私は家にあった焼き菓子を紙袋に入れ、お宅の玄関先へ向かいました。うまい言葉は出てこなくて、ただ「よかったら食べてください。お口に合うかわからないけど」とだけ差し出しました。丁寧に受け取って「ありがとうございます、嬉しいです」と答えてくれました。私は小さく頭を下げて、何も言えずに帰りました。

そして...

ご近所の空気は少しずつ柔らかくなりました。私も会釈を返せるようになり、奥さんと立ち話もできるようになりました。

けれど、ご夫婦があの日曜日の朝、汗を拭きながら並んで笑っていた姿を、私は今も時々思い出します。思い出すたびに、自分の軽さを思い知らされます。

壁を壊すのは、これから何年もかかるかもしれません。それでも少しずつ崩していくしかない。今朝も私は、ご主人の「おはようございます」に、ちゃんと目を合わせて返しました。たったそれだけのことが、私にとっては新しい一歩なのです。

(40代女性・主婦)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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