
俺が友人の前でだけ使っていた呼び方を、彼女が嗅ぎつけた夜
コラム
本当に隠したいもの
電話では「別に普通だよ」「名前で呼んでるだけ」と繰り返しました。「相方」と呼んでいること自体は、正直に言えばまだ笑い話で済むかもしれません。でも俺が怖いのは、その先にあるものです。友人たちは知っています。俺が酔うたびに「相方にはずっとそばにいてほしい」とこぼしていることを。グループチャットに「相方と将来の話がしたいけど切り出せない」と送ったことを。彼女本人には一度も言えていない言葉を、友人たちの前では何度も漏らしていたのです。
そして...
呼び方がバレるだけなら笑い話で終わる。でもその奥にある気持ちまで知られたら、もう誤魔化しがきかなくなります。本当は、彼女に一番に伝えるべき言葉でした。
それを友人にばかりこぼして、肝心の相手には何も言えていない自分が、どうしようもなく情けない。スマホに残った「絶対焦ってるじゃん」の文字を眺めながら、いつか自分の口で伝えようと思いました。「相方」という呼び方のこと。そしてその言葉に、どのような気持ちを込めていたかを。
(20代男性・総合職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)


























