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あの食卓で母に逆らった俺が、まだ彼女に打ち明けられずにいること

コラム

あの食卓で

「実家が農家って恥ずかしくない?」。母がその言葉を口にした瞬間、浮かんだのは彼女の父親の手でした。太くて、ひび割れていて、でも苗を扱うときだけはびっくりするほど繊細なあの手。

「母さん」。声が震えそうになるのをこらえて言いました。「彼女の実家を馬鹿にするなら、俺たちは帰る」「あの人たちが毎日どれだけ丁寧に仕事をしてるか、母さんは知らないだろ。俺は知ってる」。俺が「知ってる」と言えたのは、本当に知っていたからです。

そして...

車の中で「ごめん」と言ったとき、隣で泣いている彼女を見て、胸の奥が熱くなりました。俺にはまだ伝えていないことがあります。彼女の実家に毎月通っていること。あの土地で過ごす時間が、俺にとって何より大切になっていること。

「あのお米、本当においしいんだよな」。思わずこぼれた一言に、彼女が少しだけ笑いました。いつか全部話そうと思います。でも今日は、隣にいるこの人を守れたことだけで十分でした。

(20代男性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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